2003年水輪通信45号より          

日々の生活と仕事を通して

 
☆11月1日現在、水輪・早穂理庵で総勢9名が日々自己を見つめ、自己を成長させていく気づきの生活をしています。

レポート 橋向 美恵子(スタッフ)

10月6日 さおりさんの緊急入院

 さおりさんは風邪を発端に発熱が始まり、夕方には39.5度という状態になり救急車で日赤に緊急入院となりました。いつものことですがレントゲン上ではすぐに反応が現れないため「風邪でしょう」の診断。毎回ここから重篤な状態になってしまうため緊急病棟に入院し万全の対応をして備えました。案の定その日の夜から悪化の方向に移行し無気肺の状態にまでなってしまいました。ステロイドで緊急脱出処置、続いてかなり強い抗生剤の投与となりました。抗生剤の投与は毎回引き続いて耐抗性の菌による感染症を次々に起こし最悪の状態になってしまうという経過を起こしますので、万全の対応をせざるを得ない状況でした。

10月7日 西洋医学と自然療法の統合

 前回担当して下さった呼吸内科の若松先生が幸運にも1週間前に信大病院から再び日赤に赴任されており主治医を依頼、西洋医学を補完する面でホメオパシーの併用処置を帯津良一先生にお願いしました。また、いつもなら点滴のみに依存してしまう栄養補給は1週間目から酵素玄米スープを鼻のチューブから補給し、体力の低下を起こすことなく快方に向かわせてくれたように思います。 

10月10日 ホメオパシーの威力

 目の回るほどの忙しい中水輪から次々と送られてくるfaxについて、帯津先生の処方が水輪を経由して病院にメールで入ってきます。特に右肺の痰のつまりは頑固でなかなか取れません。帯津先生は講演や学会で移動するたびに移動先のホテルの連絡や帯津病院からの連絡の仕方を指示してくださり、また足りないレメディを宅急便で送ってくださるなど遠くにいながらも常にさおりさんの状態を把握してくださり処方をしてくださいました。抗生剤の投与をやめる前からMRSA対策としてのホメオパシーの投与は日赤の先生が恐れていた感染を見事に防御してくれました。

10月12日 ワーク&スタディ介護体制

 今まではみどり先生・研先生二人での介護でしたが、寄る年並みには勝てずスタッフの応援が不可欠です。病院での夜の介護はみさ子さん、私と、理恵さんに加え、寿美さんが週末の二週連続で徹夜の介護を応援してくれることになりました。また男性陣は介護用品の搬送や水輪を運営することに全力を注いでくれました。

10月17日 退院

 ホメオパシーの投与は毎回1ヶ月を要する入院を12日間で退院へと導いてくれました。帯津先生の強力なアドバイスが無ければこれほど早くの退院は無かっただろうと心から感謝しております。重ねて感謝に絶えません。

 退院当日になって37.6度まで体温が上昇し退院後

の対応も全神経を集中しての介護となりました。

10月18日 みんなの団結力発揮

 退院直後、大勢の盛和塾<大阪><長野>の経営者の方々をお迎えするに当たり、ワーク&スタディーの丸山恵子さん、榎田悦子さん、内藤全子さん、林寿美さん、久保俊宏さん、国分幹雄さん、谷本健一さんが駆けつけてくれました。早穂理さんと介護担当も含め総勢16人体制で臨み、無事乗り切ることができました。

10月31日 水輪の原点さおりさん

 体温の不安定は退院後2週間続きやっと落ち着きだしたところです。のどの器具も鼻のチューブもできる限り早く前のものに変えてやりたいとの周囲の思いはありましたが、微妙に食べ物や唾液が肺に落ちるため、皆神経のすり減る介護でした。

 前のような元気なさおりさんに戻れるよう今後も頑張っていきますのでどうか皆さんも元気なさおりさんのイメージを描いてエールを送ってください。いつも思うことですがやはりさおりさんのことは水輪の原点であること、何がもっとも大切なのかなど深く自己を見つめる時間を与えられたことに全員が感謝しています。

 

レポート 矢野 みさ子(スタッフ)

10月29日 看病を通して学んだこと

 お客様の赤ちゃんを見ていて、ふっと思ったこと。変なくせも“あか”もつけていない赤ちゃんも、さおりちゃんも中先生の言うところの純粋意識そのままなのだ、だから一緒にいるだけで心が落ちつき、安定してくるのだ。だから自分の中にある“純”な部分が輝いてくるのかとわかった。理屈からもさおりちゃんのすごさが理解できた。いつもなら、さおりちゃんの退院後の食事の内容について、色々言われたことにとらわれていたのが、さおりちゃんにフォーカスし、さおりちゃんのごはんを作っていること、その事実に真向かうことができ、先生方に自分の中の利他心、公共心が開いたねと言われたことに素直に「ハイ」と言えた。本当は呼吸のすごさも体感と頭の両方から、理解したいところだが、今はさおりちゃんにフォーカスし、感じ、ぶれない訓練をしていきたい。少しでも長く、皆のために生きていて欲しい、こういうご縁をいただけたことに感謝です。

 

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